実質GDPを3分で理解する3つのポイント

f:id:rabbithop:20200504073158j:plain
実質GDPについて、以下3つのポイントをお伝えします。
(名目GDPとの違いに焦点を当てていますので、名目GDPの方を知りたい方は『名目GDPを3分で理解する3つのポイント』をご覧ください。)

実質GDPとは

名目GDPからインフレによる価格変動を除いたものです。

以前と同じように600円で買ってきたものを100円アップして1,100円で売った場合、
付加価値(名目)は500円となりますが、
物価上昇により100円コストが増えていたら、
生産力(実質)は400円のまま変わっていないということです。

このように物価変動の影響を除いたものが、実質GDPとなります。

実質GDPの役割

名目GDPは付加価値の合計ですが、
上の例のように物価が上昇してコスト高になった場合にも付加価値は高くなります。

そのため、物価による変動を除いた状態で、
生産活動本来の付加価値がどう変化したのかを判断するために、
実質GDPが使われます。

GDPデフレーター

物価変動の影響度を表すものです。
GDPを構成する品目ごとに、名目値と、物価変動を考慮した実質値を使って、
下のように影響度の大きさを表すことができます。

実質GDP × GDPデフレーター(%) = 名目GDP

インフレ時には100%より大きくなり、デフレ時には100%より小さくなります。